仙人から伝授された秘伝、不老丹の製法
異人赤脚張
(枸杞伝説)
前のお話し:【西太后秘伝・豊胸クッキー】(枸杞伝説@西太后)
[関連・参考]【李青雲伝説(1)万州万安橋】(長寿伝説)
枸杞子と長生草(枸杞花) |
その昔、仙力のやたらと強い変なオヤジが居りました。
ひと呼んで、赤脚の張さん。
「人間の天寿はつくづくと短いものだ」と、張さんは常々考えていました。
そして遂に、猗氏県のとある老人に秘法を伝授して、実験してみる事にしました。
秘法を実行した老人は、100歳になってもなお飛ぶように走れました。
120歳の頃、白髪頭の髪が全て抜け落ちてしまい、こんどは黒髪が生えてきました。
さすがに歯も全て抜けてしまいましたが、こんどは更に頑丈な歯が生えてきました。
しかも、下半身の方面までもが現役でした。
この老人は、その秘法を世に伝えています。
天精草(枸杞葉) |
その処方とは、
春に天精草(枸杞葉)、
夏に長生草(枸杞花)、
秋に枸杞子(クコの実)、
冬に地骨皮(枸杞の根皮)を採取する。
地骨皮(枸杞の根皮) |
全部一緒に陰干しして、清酒に一晩漬け込む。
天日に49日晒して、日月の精気を取り込む。
製粉して蜜で固めて焼き、小さな団子を作る。
朝夕の食後30分以内に、1個づつ、よく咬んで白湯で服用する。
これ即ち、『不老丹』の製法と用法也。
完璧に枸杞のコマーシャルメッセージを意図した伝説です。
短くて詰まらないお話しですが、このお話しは、後で「李青雲伝説」で使います。
『異人赤脚張』は直訳で「怪人・赤脚の張さん」です。
赤脚は「素足」という意味で、素足がトレードマークの「赤脚仙人」という仙人の伝承が別にあります。
赤脚仙人は、よく人間界に出没して人を助けてくれる(その昔は)ポピュラーな仙人です。
なので「赤脚」ときたら、人民たちにはこの仙人のイメージが思い浮かぶわけですね。
太上老君よろしく炉で仙丹を作るシーン、不老丹を摂取して突っ走る老人の姿。
ちょっと実写版をイメージしてみれば、現代のテレビコマーシャルでも通用しそうです。
大昔から業者さんはこうやって販売促進をやっていたようです。
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