【メモ】一門四元(状元及第粥)
倫文叙紀念広場 |
倫文叙の故事も、虚々実々、一休さんのようなお話しがいろいろ。
どこまでホントか、全部ウソかは分かりません。
広東では有名人らしく、もっぱら粤劇(えつげき、広東の京劇)で伝わるお話しです。
広州市に「倫文叙紀念広場」なんてあるし、香港映画にもなってるし。
youtubeの粤劇版倫文叙
youtubeの映画版倫文叙
広東語なんてさっぱりですが、幸い字幕が付いていました。
倫文叙は状元となって何家の娘婿となった、これも真偽がアレな伝説ですが、粤劇でも同様のエピソードがありました。
偉いさんのお嬢さんを蹴って、侍女の方を妻に選んでいましたから、そんなエピソードが実際にあったんでしょうか?
倫文叙は実在の人物で、状元となりましたが、その子たちがまた凄かった。
長男の倫以諒は、郷試で解元、『解元』は郷試での首席です。
次男の倫以訓は、会試で会元、殿試で榜眼、『会元』は会試の首席で、『榜眼』は殿試の次席です。
父親の倫文叙の『状元』と、『解元』、『会元』、『榜眼』で4つ。
この故事は、鬼才・倫文叙の『一門四元』と称されました。
この故事で、倫文叙は何かの試験に臨もうとする者があやかろうとする、日本の天神様のような立場となりました。
有体に言って長江以南、特に銭塘江以南は、中原から見て「蛮族の地」、ど田舎でした。
そこで出世しようと、科挙や武挙に挑戦するものも多かった。
そして、一旦、誰かが科挙に及第すると、生活に余裕ができますからその子孫からも比較的、進士が出やすかった。
結果、このあたりには科挙村だとか武挙村なんて、挙人や進士を輩出する村が点在する。
そんな傾向はあったようです。
なんだか、現代日本の教育格差に通じるような話しです。
お話し本編:【実話系】状元及第粥(1)詩吟小僧
お話し本編:【実話系】状元及第粥(2)明月を抱いて
0 件のコメント:
コメントを投稿