【時候の便り】碧潤流紅葉,青林点白雲
杭州の大涤山 |
姫路のあたりも紅葉の季節が過ぎ、そろそろ冬一直線。
慌ただしい時節の到来です。
たまには点心で一服、忙しい時ほど緩急の呼吸が大切です。
秋山不可尽,秋思亦無限。
碧潤流紅葉,青林点白雲。
涼陰一鳥下,落日乱蝉分。
此夜芭蕉雨,何人枕上聞。
─ 林和靖「宿洞霄宮」
山の秋に興は尽きず,また秋に思い止まず。
碧緑の渓に紅葉は流れ,青林の空に白雲は散り。
樹陰に在る鳥のもと、落日に乱れ啼く聲よ。
芭蕉に降る雨の夜の,枕に聞くは何人。
林和靖(りんなせい)が杭州の大滌山にある洞霄宮という道観を訪れて詠んだ詩です。
林和靖は結婚もせず、仕事もせず、梅の木の女房に食わせてもらい、家族はペットの鶴の、
ニートの偉大なご先祖様。
正月前後に、林和靖に手をつけようと思っています。
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