2017-11-29

【時候の便り】碧潤流紅葉,青林点白雲

  

 【時候の便り】碧潤流紅葉,青林点白雲 

  


杭州の大涤山

姫路のあたりも紅葉の季節が過ぎ、そろそろ冬一直線。

慌ただしい時節の到来です。

たまには点心で一服、忙しい時ほど緩急の呼吸が大切です。


秋山不可尽,秋思亦無限。

碧潤流紅葉,青林点白雲。

涼陰一鳥下,落日乱蝉分。

此夜芭蕉雨,何人枕上聞。

 ─ 林和靖「宿洞霄宮」 


山の秋に興は尽きず,また秋に思い止まず。

碧緑の渓に紅葉は流れ,青林の空に白雲は散り。

樹陰に在る鳥のもと、落日に乱れ啼く聲よ。

芭蕉に降る雨の夜の,枕に聞くは何人。


林和靖(りんなせい)が杭州の大滌山にある洞霄宮という道観を訪れて詠んだ詩です。

林和靖は結婚もせず、仕事もせず、梅の木の女房に食わせてもらい、家族はペットの鶴の、


ニートの偉大なご先祖様。


正月前後に、林和靖に手をつけようと思っています。




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